その想いを、初めて形にしようと取り組んだ作品が、日本文学史上最高の傑作であり世界的にも評価の高い「源氏物語」を題材にした「藤壺」。
茶箱(約34cm×49cm×44cm)覆うこの大きな織物のモテイーフと色彩に全身全霊を傾けて製作することに成ります。
想いを形にした第一作目となる「藤壺」は2009年アメリカ・ミルウォーキーに於ける世界最大の大会・BEAD&BUTTONSHOWに出品する機会を得。
出品出来たことだけでも夢のような出来事だったにも関わらず、なんとこの「藤壺」は「BEAD DREAMS 2009」BEST IN SHOW objects or accessories 1st.
1位が発表されたその時、遥か昔のことと思っていた小さな小さなショップでのビーズとの出会いが、9年前の出来事だった事も思い出されました。
そして、翌年取り組んだ第2作目は、日本の伝統工芸である「藤壺」縦150cm×横140cm「萌黄(モエギ)色」と呼ばれる日本独特の色を用い、そこに、風に舞い散る桜の花を配して「日本の春」を表現してみました。
この作品も2010年BEAD&BUTTONSHOWに出品し、再び「BEAD DREAMS2010」BEST IN SHOW objectsor accessories 1st.
1位を受賞。
BEAD&BUTTONSHOWにおいて同一の日本人が2年連続で受賞は初の快挙でした。